愛媛 内子町 こて絵(鏝絵)

音楽家の永積崇さんは、愛媛県内子町で建物の軒先に残る「こて絵」をリサーチしました。こて絵は、左官職人が漆喰を用いて立体的に描いた浮彫で、左官がお礼として施主のために作ったと言われています。 家内安全や子孫繁栄といった施主への願いが絵柄に込められており、永積さんはこて絵を通して、左官と施主が互いに贈り合った「気持ち」に触れました。

漆喰は日本特有の建築材料で、江戸時代中期以降、耐火性能のある漆喰塗りの土蔵が流行し、こて絵が施されるようになりました。 永積さんは、職人たちの「遊び心」や、施主を思う気持ちが長く残る力となることを、自身の音楽活動とも重ね合わせています。 内子町には、明治時代中頃に建てられた屋敷や町屋が多く残っており、特に木蝋で栄えた芳我邸には、繁栄を願ったこて絵が多数見られます。 こて絵は、内子町八日市護国や愛媛県歴史文化博物館などで見ることができます。

(出典:https://design-museum-japan.jp/creator/nagazumi.html)

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